バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ピックアップトラックのレースマシン

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 この白人ユーチューバーは結構おもしろい。タイのボートレースとかも取材していたり。これなんかはわざわざコンケーンにまで行っているし。

 タイは10年くらい前まではセダンとかよりもピックアップトラックが売れていた。オレがタイに来たころなんていすゞが一番売れているメーカーだったし。2位が日産だったかな。トヨタが世界戦略でハイラックスをタイとかで量産するようになってから、ピックアップもトヨタが売れてきたけど、それまではそんな感じだった。

 要するに実用性を重視していたんだね。今もタイの車は税金が高い。スポーツカーなんかは日本の販売価格の3倍くらいするんじゃないかな。タイバーツが1バーツ3円だったときは日本の表示価格とタイの表示価格は同じだった。ただ、実際には輸入関税はそんなに高くなくて、計算方法が高くなるようになっているんだけどね。

 ピックアップは主にディーゼルエンジンが使われる。で、タイは田舎とか直線道路が多いから、若者たちがバイクや車でレースをするとなるとドラッグレースが基本になる。それが発展して、タイ国内にはいくつかドラッグレース用のサーキットがある。観に行ったことがあるけど、まあすごいレベルでレースしているよ。

 関係者に聞いた話だけど、日本のドラッグレースチームがタイのレース界に教えてやるって来たらしい。でも、タイのレースの水準が日本より高かったみたいで。実際、日本のドラッグレース用に改造したスポーツカーのタイムと、タイのディーゼルトラックのタイムがほとんど同じなんだよ。

 実際、ディーゼルエンジンのチューンナップ技術はブラジルとタイが世界的に見て高いんだって。だから、そこら辺にいるような兄ちゃんがレーサーやっているんだけど、レベルが半端なかったよ。

 とはいっても、タイだからできることなんだろうな。黒煙がすごすぎて、ほかの国だったら即中止に追い込まれるレベルだから。観客も若い不良ばかりでタイのレース業界の中でもあまり地位は高くなさそう。

 あと、結局毎回優勝するのは、ドラッグレース専用に開発されたマシンなんだ。アメリカから輸入しているんだろうけど、さすがにそのマシンにはトラックも敵わない。っていうか、ズルいよな。ほぼスネ夫状態だもん、そんなの。しかも、2台くらいしかなくて、オレが観たときは1台故障で、勝負とかそんなんじゃなかった。

 こんなにドラッグレースは若者に人気なのに、ピックアップのお洒落系のカスタムは全然ないんだよな。オレが若いころはハイラックスとかC-1500とかに憧れていたけど、タイに来たらピックアップに興味なくなった。それくらい、タイではピックアップのカスタムはほとんどない。