バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

軍モノがわりと好きだが

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ベトナムのミリタリーグッズショップ。

 軍モノと言えば、オレの中ではやっぱりアメ横中田商店だ。B3ジャケットとか、ブーツとかシャツとか、あとはカバンかな。若いころはよく買った。こういうグッズに関しては当時はモノマガジンを見て情報収集していたなあ。あの雑誌はオレが好きなものを紹介している雑誌って感じだった。ただ、途中からベトナムジッポを異様に押し出したのが嫌になって読まなくなったけれど。ミリタリーグッズに始まり、ミリタリーグッズで終わった雑誌だった、オレの中では。

 タイとかは日本とは違って、ちゃんと軍隊があるし、隣国といつもバチバチやっている。最近は国内でいろいろもめているし、数年前にプレヴィヒアでカンボジアとやりあった。数年前って言っても、もっと前か。2000年代の初めのころなんかは本当にカンボジアと戦争になりかけていたし。あと、90年代の後半とか2000年代の初頭はよくミャンマー軍と国境で交戦したってニュースがあったものだ。今はあまり聞かなくなった。

 そんなタイとかカンボジアはミリタリーグッズの店があるにはあるけれども、そもそもタイ軍とかカンボジア軍の装備がかっこいいわけじゃないからなあ。一般兵士向けの装備なんかはしょぼいのかな。そんな感じのグッズならあるけど、って感じだ。

 だいたい、以前は少なくとも軍服は一般市民は着てはいけないって習慣というか、法令があったはず。だから、以前はミリタリーグッズが売れなかったと見られ、そういうグッズショップがなかった。

 タイとカンボジアの国境に行くと確かにミリタリーグッズがあった。でも、そこも結局カンボジア軍の払い下げなのか、流出品なのか、そういうのがあるんだけども、ほとんどがちゃちな感じで。

 ベトナムは北部ではあまり見ないけれど、南部のホーチミンにはヤンシン市場ってところにミリタリーグッズが並ぶ区画がある。ガスマスクまであって、なかなかすごいんだけども、どこまで本物なのか。沢田恭一とか一ノ瀬泰三が取材前にここに来て軍用の装備を揃えていったって話がある。でも、歴史を見ると、ベトナム戦争中は確かにそうだったかもしれないけれど、90年代くらいには寂れ始めたとかそんな話だ。

 こういっては悪いが、東南アジアでの買いものはある程度知識がないと難しい。相場とか、グッズの目利きとかができないと、すぐさま騙される。だから、なんかここで買う気にはならない。だいたい、ベトナムジッポも多すぎで、モノマガジンが推してた理由がわかってしまった気がするし。

 とはいえ、ミリタリーグッズはかっこいいものはかっこいいし、流行に流されない感があるし、なにより機能性が高いのがいい。まあ、結局のところ、ミリタリーグッズは中田商店以外で買っちゃいけないってことかな。