バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ドイツ式の塩パン

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ベイオットの塩パン。

 塩パンって日本で流行っているというか、もう定着しているようだけど、実際、おいしいね。特にオレが初めて食べたのがブレイウェイクってトンロー署の向かいにある店で、そこに佐藤さんというパン職人がいらっしゃるので、とにかくプロの味でおいしい。

 でも、塩パンと呼ぶのかどうかわからないけど、スクムビット通りソイ20にあるドイツ料理店ベイオットの塩パンも好きだ。ドイツのパンは酸味が強いのもあるけど、でもこれはそんな酸味はなく。レストランで注文すると、単品でも頼めるし、料理によってはセットでついてくる。だから、下手に頼むとテーブル中にこの塩パンになるんだけども、オレは片っ端から食べていっちゃうね。実際においしいんだもの。

 隣のベーカリーでも購入できる。でも、日本式の塩パンもそうだけど、表面の塩粒が持ち帰りだと家に着いたときにはなくなっているんだよな。袋にぶつかって落ちてとかじゃなくて、たぶん溶けてなくなっているのじゃないかな。あれが残念だ。塩パンはすぐに店で食べるのが正解だね。

 オレは別に健康とか気遣うといった気持ちはまったくないが、それでも食べものは塩で味つけするのが一番いいと思っている。まだ寿司などを塩で食べたことはないが、焼肉は基本的にタレを使わず、塩で食べる。

 それもあって、ベトナムの岩塩+コショウ+完熟ライムのタレが好きなんだよな。あれは史上最高のソースだと思うよ。

 あと、パンもシンプルなのが一番好き。フランスパンとか、バターもなにもつけないで丸々1本食べるのも好きだ。食パンもときどきなにもつけないで食べると、なんか食べている感があってたまらなくなる。

 これ、なんでそうなるのか、自分で理由がわかっているんだよな。小1のとき、道徳の授業で、給食の食べ方みたいなときがあったんだ。教科書みたいなのに書いてあって、食パン、あるいは単にパンって書いてあったかもだが、まるっとかじりつかず、手でちぎって食べましょうって書いてあったんだ。

 この「ちぎって」の音になんかぞくぞくと来てね。それ以来、パンを食べるときに頭の中を「ちぎって」が必ずよぎる。その授業から36年経っているのに、パンを食べるといつも「ちぎって」が浮かんでくる。「チギッ」がいいんだろうな。

 今、全然思い出せないけど、そういう音に引っかかって妙に気になっているものが、オレの中でいくつかあるんだ。なんだろうね、この感覚。最早味とかじゃないんだよな。