バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

フォーティンに久々に

 東京・池袋にあるフォーティンに行ってきた。いや、池袋ではなく、ハノイの。本店はホアンキエム湖の南側で、いつも泊まる旧市街からは微妙な距離感がある。歩いていくと30分くらいかな。ハノイだから行けないこともないけれど、雨がひどくて。

 で、聞いたら、ハノイタワーの斜め前に支店ができているということで。ここだと徒歩10分くらい。これなら行けると行ってきた。

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フォーティンのハノイタワー近くの支店。

 ただ、ロゴとか全然違うから、合っているのか不安で。なにせ、初めて行ったのは数年前で、しかもそれっきり行っていないし。店内も本店と違って、今風の食堂になっていた。

 でも、メニューを見てみると、本店の肉たっぷり、ネギたっぷりの、ハノイでも珍しい牛肉のフォーのスタイルだ。間違いなく、同じ店でしょう。

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フォーティンのメニュー。

 フォーティンは6万ドンだった。3ドルくらいか。器の大きさは日本のラーメンくらいあるから、安いと言えば安い。で、メニューをよく見るとセットもある。コンボ的な。

 このコンボってどうやらオバマ・ブンチャーを真似ているらしい。オバマ・ブンチャーは人気のメニューをセットにしたものだ。価格はなんのお得感もないんだけれど、外国人はなに頼んだらいいのかわからないので、受注を取りこぼしなくできるのでいいのでしょうね。それをフォーティンも真似したと言われている。

 でも、オレは上記のが画像を撮るまでコンボの存在に気がつかなかったけれどね。

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フォーディンの主力メニュー「フォーティン」。

 オレが頼んだのはフォーティン名物のフォーティンというメニューだ。要するに、ほかで言うフォー・ボー(牛肉のフォー)なんだろうけれど、前述の通り、このフォーティンはここでしか味わえないスタイルだ。

 スープは牛肉の味が染みているけれど、薄めだった。そのままでもおいしいし、テーブルにあるニョクマム(魚醤)や、生のトウガラシ、ライムを絞ってもいい。一般的には、タイで言うパートンコーという揚げパンをつけて食べることもできる。この存在もすっかり忘れていたので、今回注文していなかった。コンボにこれもあったので、食べたいならコンボがいいかも。

 牛肉は赤身なのでちょっと’固めだ。でも、噛むと味がしみてきて、本当においしい。フォーはタイの米粉麺クイッティアオに比べるとどうしてもコシがなくてよくない。だからずっと評価を低く下していた。でも、このフォーティンを本店で食べて、フォーはスープや具材など、総合的に評価するものだと知った。

 そこから、オレはフォーを好きになった。そういう意味では、フォーティンはオレのフォーの原点でもある。それを再度食べることができたのは、なんか改めてベトナム好きを再認識できた出来事だった思う。