ホテルの朝食は決まってこれ
だいたい、どのホテルに泊まってもこのセットを食べる。ほとんどのホテルが朝食ってブッフェでしょ。そのときに、パンとベーコン、ソーセージ、そしてカウンターでその場で作ってくれるオムレツを注文する。飲みものは水か、トマトジュースがあればなおいい。トマトジュースとオムレツには軽く塩とタバスコを振る。で、これを2セットくらい。上海でも、ベトナムでも、シンガポールでもだいたいこのセットを食べる。
タバスコで思い出した。オレは子どものころから、辛いものはとにかく辛く、熱いものはとにかく熱くというのが好きだった。だから、たとえばラザニアとかなんかは煮えたぎるほど熱いものに、たっぷりのタバスコをかけて食べていたものだ。
タイに来てからだけど、オレは白飯にふりかけで乾燥トウガラシの粉をかけるからね。日本あるいは和食店なら七味トウガラシをかけて食べる。これが結構おいしいんだ。以前、アソークにフレンズってちょっと洒落た定食屋があって、ひとりで行くとカウンターで塩鮭定食を食べていたんだけれど、そこの女将さんが優しくて、オレが七味をかけているのを見て、その次に行ったときに憶えてて、さっと特別にふりかけを出してくれた。ありがたいんだけど、オレ、子どものころからふりかけだけは苦手なんだよね。好きで七味をかけているのであって、ふりかけの代用じゃないんだ。
で、タバスコに話が戻ると、辛いものは小さいときから得意だったわけだけど、さすがにタイ料理でさらに耐性が強くなったというか。それまでタバスコが辛いと思っていたわけだ。でも、タイの辛さに慣れると違ってくる。
今でこそタバスコはコンビニでも見かけるが、以前はなかったわけ。しかも、当時の物価からすると高すぎる。そもそも、安価なパスタとかがなかったから、移住してからしばらくはタバスコとも無縁だった。それで久しぶりに買ってきたときに、アムがタバスコは塩っぱくて酸っぱいと言った。
実際に改めて食べてみると、タバスコは子どものころに感じていた辛いというより、塩っ気と酸味が強いことに気がついた。しかも、それほど辛くない。なんだろうね。日本とは含有物質が違うのかなと思ったけれど、日本でタバスコを試しても同じなんだよな。
だから、ピザには多少かけるけど、最近はパスタにはかけなくなってしまった。その代わり、乾燥したトウガラシを丸々入れて、それを囓りながら食べることで辛味を補っている。味覚って、その土地の慣れで変わってくるもんだな。