バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

チェンマイのダーウちゃん

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フィッシュスパ。

 前職の女子社員のリーダー的存在だったダーウさんってのがいる。オレより5歳くらい上なのかな。この前、エムクオーティエのオフィスビルに用事があって行ったら、帰り際に声かけられた。オレが辞めた後にダーウさんも辞めて別の会社で働き始めて。その会社がそのビル内にあったみたいで。

 って、オレ、マスクしているんだぜ。なんでわかるのって訊いたら、顔見てわかった、だって。だから、マスクしているんだっての。怖いわ。前職の会社もトリハダの上に移ってきているし、そもそも日本人が多いじゃない、プロンポンって。歩きづらいわ。

 ダーウと言えば、思い出の人がもうひとりいる。それはチェンマイの人だ。確かアカ族だったかな。山岳少数民族なのは間違いなくて、タイ語の発音がちょっと違うんだ。

 そのダーウちゃんもまた年上だ。やっぱり5歳くらい上だったかな。チェンマイのロイコー通りにあるフィッシュスパというバーで知り合った。色白っちゃ、色白。美人ではなく、タイ人女性の年相応という感じ。ビアバーはだいたい従業員の年齢層が高いので、まあそんなもんなんだけど。

 なんか妙に気に入られて。それで、チュッチュチュッチュしてくるわけ。オレはジャックダニエルのストレートで口を洗いながら過ごしていた。最初は来ちゃったから話してたって感じなんだけど、話題もないし、ちょっと肩を揉んでもらった。そうしたら、何週間も自宅近辺のタイ古式マッサージに通っても治らなかった肩こりが一撃で治った。

 聞けば、元々は自分でマッサージ店をやっていたけれど、維持費を賄えるほど儲からなくて辞めて、このバーに来たんだと。それで、ホントうまくて、そのあとチェンマイに行くたびにマッサージを頼んでた。ドリンクも何杯も奢って、チップも上げて。ドリンクはチェンマイのビアバーなんで安いもんで。でも、彼女にしたらかなりいい収入になったと思う。

 ホント、気持ちよくて、カウンターで揉んでもらってさ。オレは何回も店をもう一度出したらいいんじゃないかって、褒めまくった。そうしたら、1年もしないうちに、ダーウちゃんはいなくなってしまった。

 ほかの顔見知りの店員に訊いたら、マッサージ客がムチャクチャつき始めて、出張でマッサージしてあげて稼いでいるんだって。すごいな。いや、オレがすごいんじゃないかな。そのときは店員が電話してくれて、すぐにダーウちゃんも来てくれた。で、揉んでもらい。

 でも、忙しいようで、すぐに次の客のところに行ってしまった。だから、邪魔しちゃ悪いなと思って、それ以来そこには行っていない。元気にしているだろうか。また肩こりを解消してほしいな。