バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

たまに無性に食べたくなるカオパット

f:id:Tan-BKK:20110322190932j:plain

カオパット。

 なぜだ、なぜ縦画像が毎回横になるのか。

 カオパットってのはときどき食べたくなるね。チャーハンのことだ。KFCのフライドチキン、中華料理全般とかもそうだが、毎日は食べたくない。でも、ときどきふと思い出して食べたくなるというか。たまに食べるとなんておいしいんだと思う感覚というか。

 カオパットってのは自宅では絶対に出せない味をしている。あれはやっぱり火力なんだろうな。調味料とか、材料とか、そういったものを全部ちゃんと揃えても、どうしてもあの味が出ない。逆に言うと、変な店でもそこそこにカオパットはおいしいのだから、そうなると火力しかないのかなと思う。

 カオパットのなんというか、油の香りとか、レンゲに載せて口に入れる。そのとき、レンゲの上の飯の表面ではなくて、飯の山の中の熱量というか、香りがたまらないというか。卵とネギと油の香り。あれがたまらない。

 さらにいえば、カオパットのときはプリックナンプラーが最強だ。ナンプラーにトウガラシとニンニク、ライムを入れたような。レシピは店によって違うけれど、ベーシックなのはそんな感じ。これはベトナムの岩塩とコショウと完熟ライムのタレくらい、なんにでも合う最高のタレといった感じで。まあ、ナンプラーのクセのある匂いが好きでない人にはちょっときついかもしれないけれど。あれによって、塩分と香り、辛みが加わって最高の味になる。

 で、ここまでカオパットとか言っておきながら、一番最高においしいチャーハンは台湾発の小籠包の店、鼎泰豊だ。そこのエビチャーハンが最高である。友人の兄に教えてもらって以来、確かにそうだな、と。あれはジャポニカ米を使っているのだろうか。タイの鼎泰豊も短粒種だった気がするんだけども。ただ、この店にはプリックナンプラーがないので、そこはあきらめるしかないが。

 あとはどこだろうな、チャーハンがおいしい店は。タイ料理店でカオパットがまずかった店はない。シーフード料理店でもよく食べるかな。でも、シーフード料理店でカニのカオパットを注文すると、カニ肉を入れてくれるのはありがたいにしても、高確率で殻が入っている。あれだけどうにかしてほしい。

 シーフード店で食べるくらいだから、カオパットはやっぱりカニかエビだな。そういえば、スクムビット31の奥にある店で、アジの塩漬けのカオパットがあった気がする。ま、アジというかプラートゥーだからサバかな。それが発酵しているからちょっとクセがあるんだけども、結構よかった。