バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

今でこそオンライン化されたけども

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 タイ人は14歳になると必ずIDカードを発行して所持していなければならない。外国人も本来はパスポートを所持していなかければならないなど、タイは意外と身分証明証に関しては厳しい。

 発行は以前は郡役所などに行かないといけなかった。でも今はワンストップサービスの事務所というか窓口が各所にあって、そこで発行できるようになっている。たぶん、県などに関係なく、どこでもできるのではないかな。最近は子どもでも発行できるようになっていて、娘は小学校高学年のときに学校に推奨されていたのでIDカードを作った。そのとき、うちはサムットプラカン県民だけども、バンコクのワンストップで作れた。サムットプラカンなどの数県はバンコク首都圏という括りになるので、それでできたって可能性もあるけど。

 パスポートも含めて、タイはこういう身分証明証の作成は住居登録証とかを持っていくだけで済む。画像はその場で撮影になるからだ。デジカメが普及していないし、写真屋はデータで画像をくれるところがまだ少ない。だから、身分証の作成システムとかプロセスの中でその場で撮影ってのが普通になった。免許証もそう。日本でも警察署とか免許センターで撮影するけども、タイの場合はその場で撮って、すぐさまデータに取り込んで、プリンターで発行する。係員が目の前で作ってくれる感じだ。

 こういったIDの発行などは日本でいうマイナンバーがあるので、それで管理されている。この国民番号は生まれたときに出生証明書を申請するのだが、そのときに発行される。これで納税もそうだし、男子の場合は徴兵なども管理される。

 今でこそオンラインで管理されているので、出生証明書とかIDカードの更新などがどこでもできるけれど、かつてはオンライン化されていなくて、そこに行かないといけないという面倒があった。うちでいうと、今はサムットプラカンコンドミニアムを買ったからサムットプラカン県民だが、結婚したばかりのころはアムは実家の住居登録証に記載されていた。要するに日本の戸籍と住民票がセットになったようなもの。

 娘が生まれた2006年の時点でもそうで、しかもオンライン化されていなかったから、出生証明を病院が近場の役所に申請して発行してもらい、それを住居登録に出すのに田舎に帰る必要があった。しかも、タイの場合はその事案が発生したら確か1ヶ月以内とかに申請しないといけない。出生証明は名前の届け出でもあるし病院が代行してくれるが、これも1週間以内とか、日本よりもずっと短い。

 このオンライン化されていないことで、以前は無届の無国籍者が多数出てしまう問題があったが、ホント今は楽になった。娘も住民登録に期限を3ヶ月くらい過ぎていたのかな。12月に生まれて、ソンクラーンに田舎に連れて行ったから。結果、遅かったので罰金を払わされた。20バーツ。安い。