バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

もう23年か・・・

 初めてタイに来たのが、1998年の1月17日か22日か24日のあたり。もう間もなくまるっと23年が経ととしている。あの年はムチャクチャ寒くて、1月のちょうど今ごろで東京とかは雪が積もってた。オレが出かける日も前夜は大雪だったような。

 で、逆にタイは今みたいなよくわからない気候ではなくて、わかりやすい、ガイドブック通りの気候だった。1月下旬から3月半ばまで滞在してたんだけども、とにかく暑かったね。

 あのころはとにかく本を持っていないと落ち着かないくらい本が好きで好きで、何冊も持ってきたもんよ。あのころすでに東京堂もあったし、紀伊国屋もあった。でも、BTSがなかったから、ワートレよりも東に行くことはなかった。ワートレとは今のセントラル・ワールドね。オレが初めて来たときは、まだBTSの橋脚ができ始めたばかりのころ。サイアムスクエアの前は工事で大渋滞だったな。

 タクシーもトゥクトゥクもボッタクリしかいない。まあ、タイ語ができなかったから仕方がなかったけどな。でも、仲良くなったトゥクトゥクの運転手は今もたまにカオサンで会うんだ。そういえば、タクシーはギリ、メーターと交渉制が混在していたかな。法的にはメーターのみだったはずなんだけど。いずれにしても、1万円が4200バーツ前後だったから、タクシーとか無茶苦茶安かったけどな。

 チャトチャックウィークエンドマーケットも今ほど人気じゃなくて、もっと狭くて、青空がよく見えた。古着とかなんでも、基本、交渉制だったな。古着も何枚いくらとかなんだけど、言えばさらに割引してくれた。そのあたりは今と違うね。ただ、ビンテージジーンズは高かったな、すでに。とはいっても、日本よりは安かったと思うけど。

 カオサンももっとダサい感じで、タイっぽいところだった。そこに住んでいる人や働いている人以外、カオサンに来る人なんていなかった。コンビニも怪しい個人商店みたいなのしかなかったし。あ、何年か前に廃墟にたまった水にコイが大量に泳いでいるってあったと思うけど、あれはバンランプーのニューワールドってデパート跡。あそこは1997年とかその前年くらいにオープンしたけど、すぐに火事になってあっという間に廃れた。でも、98年から2000年くらいまでは1階と2階で服飾店とかがあった。

 あと、カオサンもそうだったし、どこ行ってもカセットテープだったな。CDもあったけど高かったから普及していなくて、カセットテープが普通だった。カオサンでもウォークマンとか売ってた。サイアムセンターに大きなタワーレコードがあって、そこでたくさんのタイポップスを買って帰ってきたもので。たぶん実家にまだそのカセットは残っている。あれ、なんかの価値、ないかしら。