バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

シーロム通りの屋台がなくならない理由

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 最近行ってないからもしかしたら本当になくなっているかもしれないが、シーロム通りの夜の屋台は全然なくならない。10年も前からなくなるとかずっと言われていて、2011年以降のどこかのタイミングで本当に禁止になったはず。でも、結局なくならずに屋台が多少は残っていたりする。

 売っているものがおとなのおもちゃだとか、海賊版DVD、コピーの服飾とかが多いし、観光客目当てだからひたすらボッタクリ値段。最もなくなっていい屋台ばかりなのに、なぜなくならないのか。

 実は、禁止されたのは公道上での出店らしい。私有地は当然ながら規制の対象外で。

 どういうことかというと、昼間とかに歩くとわかるのだが、シーロムの歩道は真ん中と、道沿いにある店の前のブロックの色が違う。これは、私有地と公道の区別だそうで。タイは郊外とかも電信柱と電信柱の間は公道で、外側が私有地になる。だから、郊外は主要道度ではない時点では予算の関係で細い道路にしておいて、交通量が多くなったら拡張する。地上げをしているわけではなく、最初から国の土地になっているわけ。

 シーロムの歩道はその色の変わっているラインに立って見上げると、ちょうど軒下になっていることがわかる。だから、ここまでが私有地で、この中に屋台を立てる分には問題ないって解釈なんだってさ。だから、これまでバーンラック区役所に届けを出していた店が、店舗と契約して夜に店を出させてもらうようになったっていう、単に大家が変わっただけにしかすぎなんだって。

 とはいえ、その店舗がつぶれてしまえば大家がいなくなるので、同時のその屋台もなくなるってことらしく。日本のドラマとかを専門に扱っていた海賊版DVDの店主は元々歩道に店を出していたけど、ダメになったので元々目の前にあったアイリッシュパブに頼んで、その階段を使うようになった。でも、フーターズに入れ替わってしまい、確かその店主はいなくなって、ほかの人がやっていたと思う。でも、そのフーターズもなくなったみたいだし、たぶんDVD屋もいなくなったと思う。

 ちなみに、この辺りの屋台はどこもボッタクリ価格だけど、根気よく値段交渉していればかなり安くなる。必ず買う姿勢を見せて交渉すること。あと、早い時間帯に行くのも手かな。タイとかラオスはその日最初の客に買ってもらうとその日は売り上げがいいというゲン担ぎがあるので、わりと値段を安くしてくれる。

 おすすめするわけではないけども、ロレックスとかの偽物の時計とかも最初は5000バーツとか言ってくるけど、実際には1000バーツ以下で買える。とにかく交渉すること。散々値切って折り合いがつかなければそれで仕方がないけど、単なる冷やかしだった場合はぶん殴られる可能性もあるので、とにかく買おうと思っているとき以外はこの辺りの屋台は寄る必要はない。