バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

このガイヤーンはうまかった

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 ラートプラオ通りとラチャダーの交差点の近くにこの「シリチャイ」がある。ガイヤーンとイサーン料理の店で、実際、ガイヤーンはかなりおいしかった。ジューシーで、味つけは典型的な、ザッツ・スタンダード・ガイヤーンって感じ。こういうのでいいんだよなあって味で。

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 値段も安くて。これで・・・・・・値段忘れた。まあ、100バーツ台、せいぜい。当時ね。たぶん1羽まるまるで注文していると思う。鶏自体は小ぶりなんだ、この店は。

 というのは、この店、元々はプラトゥーナームにあった。とはいっても、そう聞いているって話で。本当にあの店がこんなところに? と。最初の画像を見てもらえばわかるけども、レストラン自体は結構大きいでしょ。しかも、ほかにも支店があったはず。オレにはそのサイズ感が信じられない。

 なぜなら、プラトゥーナームにあったときはただの掘っ立て小屋だったからだ。憶えている人、いるかな。伊勢丹の前のラーチャダムリ通りを北上していくと国鉄の踏切がある。今だとエアポートリンクの駅が上に立っているけども、あのシーアユッタヤ通りの交差点の手前の踏切、伊勢丹から来ると左側に掘っ立て小屋があって、そこでガイヤーンを焼いている店があったんだ。

 それが前身だっていうんだよな。あんなスラムにありそうな店だったのが、こんな感じに?

 まあ、実際、あの掘っ立て小屋のときも無茶苦茶おいしかったけどね。OCSの平田社長に連れて行ってもらったんだよな、最初。氏が言うには、馳星周の「マンゴーレイン」に登場するガイヤーン小屋がここだって。氏が馳星周氏も連れて行ったことがあるんだってさ。とにかく、中はホント汚い店で、今ではあのレベルはなかなかないってくらい。でも、ガイヤーンはピカイチだったわ。

 ガイヤーンはどこも同じような味つけで、凝ったものはたとえばラマ9世通りのイスラム系のガイヤーンの店とか、カレースパイスみたいなのを使った店とかがあるけども、それ以外は多くがナンプラーとニンニクをベースにしたタレで味つけしているだけ。でも、それでいいと思う。変に凝ったものではなく、鶏の味を楽しめればそれでいいと思う。

 初めてタイに来たとき、あるいはその後数年間はいつもカオサンを拠点にしていた。あのころは屋台もいっぱいあって、ひと串5バーツくらいから鶏や豚肉を焼いたものが食べられた。中でも10バーツとか15バーツくらいで骨つきモモ肉が最高だった。一時期ハマちゃって、食べまくってたことがある。鶏肉ってこんなにおいしいのかって、ホント感動した。そういうシンプルなのでいいんだよね、ガイヤーンは。