バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

グンパオ

f:id:Tan-BKK:20120825195541j:plain

 エビの炭火焼き=グンパオっておいしいかな。アムが好きで、シーフード料理に行ったら必ず頼むけれども、イマイチよさがわからない。たまにいい店だとおいしいところもあるけど、ほとんどそんな店、ないし。

 タイ料理って食べられないものが多い。好き嫌いではなく、たとえばトムヤムスープとかは具材なんかほとんど食べられないじゃない? 要は出汁をとるための食材がそのまま残っている。

 タイ料理は和食と違って、食べる人のことはまったく考慮されていない。グンパオもそうで、ただ焼くだけというか。グンパオに限らず、トムヤムクンでさえ殻つきのまま出てくる店もあるでしょ。ああいうのうんざりする。

 あと、タイ料理のエビすべてに言えるけど、エビのしっぽの尖っている部分、取っている店がまずないね。日本で屋形船でバイトしていたことがあって。屋形船は一応江戸の舟遊びみたいなもんで、出てくる料理は江戸っぽいヤツ。だから天ぷらとかもどの船宿で供される。刺身とかほかの料理はだいたい仕出し屋から出ているけど、天ぷらだけは船内で作る。ということは仕込みをするわけで、エビの仕込みをよくやっていた。そのときに習ったのがその尖った部分を取り除くことだったので、あれがつきっぱなしなのは気になってしまう。

 いずれにしても、グンパオは殻剥くのが面倒。できたては熱いし、かといって冷めるとおいしくないし。タレもどこ行っても同じなのもいただけない。もうちょっと違うものを考えてみたらいいのに。あれだと辛すぎて、2匹目以降はエビの味、関係ないもんな。

 グンパオで思い出しけれども、かつてはラチャダーのソイ6の向かいにポーグンパオって店があった。朝までやっているシーフードレストランで、ラチャダーとかRCA、ラートプラオ近辺で遊んでいた子たちが、2時に閉店になるとここに来て飲んでいた。全盛期はとにかくすごい人の数だったし、発砲事件とか傷害事件は日常茶飯事。勢いがあったな。

 でも、全盛期直前はなんか知らんが、ビールとか、氷のバケツで飲まされてたんだよ。2時以降は取り締まりの対象になるとかで。ポーグンパオは飲食店なんだから法令の適用外のはずなんだけど、警察側が個人的に解釈しているから、取り締まって金をとろうって魂胆だったんだろうなあ。だから、外からは見えないような容器に入れて出された。それが氷のバケツだった。バケツって言っても小さいやつね。

 いつの間にかなくなってて、しかも、あのあたりに証券市場ができてたり、全然違う場所になってしまったね、今。