バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

日本がもしかしたら正解だったのだろうか

 人生のいて、半分はタイで半分は日本で生活している。そうすると、現地で見えてくるもの、見えなくなるものってあると思う。タイも旅行のときはいろいろおもしろいと思うけれども、住んでいると慣れてきて、それがおもしろいと思わなくなるみたいな。

 タイに住んでいると日本のいいところ・悪いところが客観視できる。でも、日本国籍で日本語ができるけれども、日本人とは感覚が違くなってしまうというデメリットもあるけれども。

 今、日本に数か月いて思うのは(あくまでも「いる」で、住んでいるという感覚はいまだにない)、こっちが長くなっていくにつれて、やっぱりタイのリアルタイムがわかりにくくなる。逆に日本のことは当たり前だけど、わかってくるというか。

 タイにいる間は、日本のコロナに対する考え方や対応が理解できなかった。まあ、今もできないけどな。タイ人の反応の方が正しいと思うし、協力的だと思う。でも、タイのニュースで見ていたほど悲惨ではないというか。感染者が増えているとはいえ、今のところだけど、オレの周囲、直接知っている人がコロナに感染したというのがないからというのもあるとはいえ、そこまで危険ではなくて、普通に生活できる。

 しかも、おととい電話でタイ在住の友人と話していたら、プーケットなんかは9割くらい、店が閉まっているって。県によってはバンコクからの移動時に強制隔離が実施されるとかもあるとか。確かに、8月にパタヤに行ったときもそんな感じだった。店はほとんどやっていない。コンビニとか、マックとかKFCも全部やっていない。小規模の商店は言わずもがな。

 バンコクはまだ大丈夫だけれど、でもバンコク都は飲食店は夜間はサービス禁止し、アルコールに至っては完全に店内販売禁止にしたらしい。まあ、日本人経営者の中にはこっそり常連さんに売っているところもあるみたいだけどね。去年の4月のアルコール小売り禁止だったときも、在庫を売ってくれてたみたい。

 バンコク以外、特にパタヤプーケットはいかに外国人に頼ってたかってこと。こうなると、タイ政府が外国人観光客受け入れを明日から再開したとしても、受け入れるホテルとか飲食店がないんだから、観光業が復活できない。

 そう考えると、日本の方がまだマシなのかもしれない。コンビニの物量も全然変わらないし、つぶれた店も少なくないけれども、経営している飲食店も多いし。その点ではタイよりも日本の方がいいんだなとも思えてくるし。これで台湾とか、少なくともタイ並みに感染者数が少なければベストなんだけどな。