バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

51億ってすごいな

 数字選択式宝くじのロト7がキャリーオーバーが積み重なって51億円になっている。これまでの歴代で一番らしく。

 サッカーくじのメガビッグも結構な積み重なりになっていたけど、こっちはもう5回くらい12億円当選があったみたい。これもまだキャリーオーバーが残っているので、しばらくは当選したら12億円が続く。

 ロト7はキャリーオーバーが発生している状態で、1等当選が10億円かな。サッカーくじは基本的にはひと口しか同じ結果に投票できないけど、ロト7はいくつも投票できるから、キャリーオーバーを総取りすることも可能だ。

 こういう数字選択式は世界中にある。むしろ日本は後発くらいか。アメリカとかヨーロッパなら数百億にもなるし、すごい。ただ、日本の宝くじがそういった欧米のものと違う点、そしてメリットは、まず税金がかからない。賞金はすでに税引き後ということになる。正確には、購入時に税金を払っているからという考え方のようだ。それから、当選しても名乗る必要がない。アメリカだといくつかの州以外では、公正を示すために当選者はマスコミの前で顔を出すことになる。

 タイは数字選択式はない。まったくないわけではない。違法の地下くじは、当選結果は公式の宝くじのものを使うものの、数字は自分で選んで買える。日本の宝くじのように紙の券の場合、買いたい番号がそこになければ手にすることはできない。地下くじは地元マフィア(実際には警官が取り仕切っているんだけど)から買うのだけれども、口頭で注文を入れるので、自分の好きな番号を買える。だから、タイ人の間では人気があって、なくなることがない。

 ちなみに、今の政治的混乱の元凶であるタクシン元首相はこの地下くじの売り上げを奪おうと数字選択式宝くじを認可したんだけれども、なぜかすぐになくなってしまった。

 ベトナムにも数字選択式が何年か前からある。当選金は1等が120億だ。ものすごい金額だ。と、思うけど、実は日本円では6000万円くらいしかない。

ベトナムのロト6は外国人でも賞金がもらえるみたいだから|在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と|note

 

 去年かな。ベトナムでこのベトナムロト6で高額当選者が出たと。それがニュースになって、現地の日本語メディアも紹介していたのだが、どういうわけかレート計算が間違っていて、あるいは通貨単位を円とドンで取り違えたのか、日本円の金額がありえないくらいの額になっていたな。校正時に気がつかなかったのかな。酔っぱらって書いてたとしか思えない間違いだった。

 でも、日本のメディアでも宝くじの記事の中で億を間違って憶と書いているものも結構ある。あまりにも非日常的な数字だから、わからなくなっちゃうんだな、きっと。