バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

のど詰まらせて死んだら幸せなのではないかと

 昔は正月になるとモチをのどに詰まらせて亡くなる人が結構いたはずだが、最近はどうなんでしょう。タイに住んでいるからそういったニュースはあまり目に留まらなくて。

 モチはどうかと思うけど、米をのどに詰まらせそうになるって感覚が結構好きだ。美味しんぼで米をたくさん食べるって回があった。もしかしたら、米の輸入問題の話かもしれないし。とにかく、その回の中でドカベンってのが出てくる。アルマイトの弁当箱で、米をぎっしり詰めて、おかずは塩鮭だけ。これに憧れて、高校1年のときはしばらくはそういう弁当だったな。東急ハンズかどこかで大きな弁当箱を探してきて、米を詰めてもらって、塩鮭だけで。その美味しんぼの中の会話で、米を噛むことを最近していないなみたいなのがあって、それに憧れた。

 で、その言葉が今もずっと残っていて、たとえば定食屋に行くとおかずをちょっとに米を大量に掻き込んでぐいぐいと飲み込んでいく。大戸屋とか鳥波多だとご飯お替り自由だからありがたい。日本でもお替り自由のところってあるのだろうか。まあ、あまり外に出ないからあっても行けないけれど。あ、牛タンのネギシってお替り自由だったような気がするな。

 タイ米だとこれができない。タイ米を大量に掻き込んで食べても重さが違うんだな。詰まってしまいそうなくらい、食堂の太さよりも大きな塊がのどを通っていくのがいいのだ。タイ米は固まらないんだよなあ。だから、これはあくまでも日本米でしかできない食べ方なのだ。

 日本滞在中でのどを詰まらせられるのはたとえばコンビニおにぎりかな。海苔がパリパリしているのではなく、すでに巻かれていてしっとりしているタイプがいい。これの大きめサイズのおにぎりで、中身は鮭がいいかな。これを大口開けて、2口から3口くらいで食べる勢いでほおばると、まず噛んでいるときにあごが疲れるし、のども苦しくなってくる。そして、そのまま噛みしめて飲み込むと高確率で死にかける。

 あと、ほっともっとの弁当もいいね。オレはから揚げ弁当が好きだな。から揚げをひとつ丸々口に入れ、噛みながら米を大量に掻き込む。足りなければ追い米をしてもいいね。そうするとだいぶ苦しいが、かまわずに2つ3つと食って米を掻き込むと、やっぱり死ねるね。

 あとなにかないかな。美味しんぼではラーメンライスの回でのどに詰まりそうになるシーンがあるのだけれども、あれは意外と難しい。やっぱりラーメンが熱すぎるのと、米を口に入れながら麺をすする、あるいは麺を口に入れながら米を掻き込むのがまず難しい。

 なにかほかにのどを詰まらせる食材ないかな。本当に死んでしまったりして。太っているわりには健康的な数値を出しているので、病気で死ぬことはしばらくないと思う。急に死んだら交通事故かのどに詰まったんだなと思ってほしい。