バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

霊感ないんだな、オレ

 先日、オカル道というユーチューバーのもがくひとくんと、その仲間の芸人のポMさん、それからもがくんを紹介してくれた友人マスク和夫の4人で心霊スポットに行ってきた。日本の心霊スポットなんてそういったことがないし、ユーチューバーがどんな感じで撮影しているのか見たくて行ってみたわけ。

 北関東の山奥にある廃屋だった。近辺はツキノワグマの目撃情報もあるし、道にはイノシシとかを捕獲するための罠があったりとか、なかなかの田舎。そんな場所にある、ある事件の舞台になった廃屋で、一応管理者のいない宙ぶらりんな土地なので、不法侵入には当たらないと聞いている。

 確かに雰囲気があってすごかった。ひとりでは入りたくない。そんな場所だった。

 でも、なにがやばいって、まず朽ち果てかけているので、オレみたいなのは危なくて入れない。体重がな。普通に床が抜けそうになるしさ。彼らはいろいろと廃墟を見てきたから、建物の構造がわかるんだよな。だから、梁の上を歩けば大丈夫って言って、そこそこ、って教えてくれるんだけど、その梁がオレにはわからないの。だから、どこを踏んでいいのか全然わからなくてさ。

 それにタイと日本の心霊スポットの在り方が全然違うというか。なんと説明したらいいのかはまだ考察していないからなんとも言えないんだけども、タイで取材してきたスポットとはまったく異なっていた。だから、比較しようがなくて、特にいいコメントもできず。

 買ってった懐中電灯も全然暗くて役に立たないし。タイにはレスキュー用にかなり明るくて、犬とかに襲われても叩ける武器になる懐中電灯はあるんだけど。さすがに日本で使うなんて思っていないから持ってこなかったし。

 なによりさ、オレ、霊感ないんだなって思った。ポMさんは霊感があるらしくて、2階でこの上になにかあるとか言ったその3階の位置にホント変な部屋があったし。あと、声が聞こえるとか、空気が悪いとかみんな言ってたけど、オレ、全然感じなかった。

 まあ、霊感あると公言してはいないからいいんだけども、なんか損している気がするなあ。タイの心霊ラジオは30年くらいだったかな、毎日休まずに3時間放送している。で、この主催の人はタレントであり俳優さんで、タイの稲川淳二みたいな。タイ人もみんな知っている。一度インタビューしたんだけども、この人も霊感ゼロなんだって。あれ? って思うことすらないって言ってた。だから、霊感なくても心霊関係の仕事ができるけどさ。

 一応、オレも動画を回してたけど、途中録画ボタン押さないでいたし。せっかくオレが死んだ子どもを供養する卒塔婆が燃えているのとみつけたのに、それ、撮れてないし。