出ました、殺人現場!!
昨夜は大当たりの日。なんか予感がしてカメラを持っていったのが大正解だった?
23:10 ちょっと今日は遅くなってしまった。というのは出がけにテレビでスタローンとWスナイプスの「デモリショマン」がはじまってしまって。
で、いつものGSに着いたら工事してしまってた上に誰もいない。エエ? 先週の日曜から体制が変わってヌア15*1になったけど、集合場所まで変わったの? 聞いてないよ*2。慌ててボスに電話。どっかで殺人事件が発生したらしい。急いでタクシーに乗り現場へ。
23:20 現場到着。すんごい人。レスキュー隊員がタクシーで現れ、みんなに見られる。
現場はイサーン料理*3店。俺とそんなに歳が変わらない感じの太った男*4が血まみれで倒れている。現場にはすでに新聞社やテレビが来ていた。外には黄色のテープが張られ、関係者以外入ってはいけません状態。でもマスコミと俺らは全然問題なく入れる。多分普通の人も訳知り顔で入れば何も言われないでしょうが。
まず警察の現場検証がはじまる。日本もタイもそうだが、警察は現場を調べられるが死体には触れない。監察医の許可がいるのね*5。でも男のTシャツをめくって腹の傷を見たりしている。全部で5ヶ所の刺し傷と2ヶ所の切り傷。それぞれの傷をスケールで計って写真を撮っている。
その後監察医が到着。助手が傷を調べる。凶器はすでにみつかっている。日本刀のような長い刃物。助手は傷の周辺の皮膚を寄せて見る。傷がちょうどナイフの断面と同じようになる。さらにその傷に指を突っ込む。2ヶ所の傷には指がすっぽり入ってしまうだけの深い穴。
と、ここで警察の重大ミス発覚。俺ともう一人別のレスキュー隊員がその助手にピッタリ張り付くようにして見ていた。そして3人同時に、ハッと気がついた。もうひとつ刺し傷が右の鎖骨の下にあったのだ。助手が指を突っ込むとかなり深い。さらに腕を調べると、長い切り傷が1本。それはさっき警官が見ていた2ヶ所の切り傷のうちの1本とつながるものだった。
早々に監察医の検分も終わり、遺体を回収。重い重い。落とすかと思った。これはレスキューの鉄則で、遺体を落としてはいけない、というのがあるので*6、みんなでがんばる。警察の進入禁止のテープも俺らが片づける。
0:36 いつものラチャダーのGSへ。ピー・ロートの息子も金土の夜は必ず来ていて、今日は俺の携帯のカメラとビデオの取り方を教える。このGSにはディスコ帰りの女の子たちも多数入ってくるから、若い女の子が来たらとりあえずビデオで取りなさいと教える。
その間、大人の連中には日本雑誌「バースト*7」を見せる。というのは、その号には報徳堂の無縁仏の墓を掃除する様子が*8掲載されていたからだ。ところがみんな、裸のお姉ちゃんの方ばかりに夢中で、全然報徳堂のに興味を持ってくれなかった。見せなけりゃよかったと思った。
3:00 ホワイクワンのところでアパートのガードマンが何者かに殴られる。ラマ9レスキュー*9の連中がいっぱいいる。車に乗せ走り出す。みんなついてきて、交差点の先々で車を止めてくれる。でも俺には「みんなヒマなんだなぁ」ってしか見えなかった。
3:24 搬送先の病院から出てきたところ、また事故発生の通報。トゥクトゥク*10とバイクの接触。バイクのに兄ちゃんは肩を強打したらしい。病院へ連れて行く。
4:10 ダンスフィーバー前で若い女の子の車がバッテリーがあがったとの通報。レスキューはそんなこともしてあげるのです。みんなで電話番号を訊いてた。ひとりは無線で電話番号を言わせてた。危ないねぇ。
ずっと前にインドに行ったとき「今の私は音楽を聴くモードなの。この前は本を読むモードで・・・・・・」なんてのたまうキモい女がいたが、その言葉を借りるなら「レスキューにいる俺は死体にゾッコン・モードなの」。だからみんながそうやっているときも、俺は端っこで見てるだけだった。興味ないもの、生きてる人には。
5:00 ピー・ロート帰宅のため、別の車へ。またまたディスコ近くのソイヘ。酔っ払った気持ち悪い男がピックアップの荷台に載せてある水を勝手に飲んでた。気持ち悪い男だった。
6:00 帰宅。
いい日でした。
