バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

2:50 証拠品が蹴られてるし

 今回の事件のディテールをいうと、まず被害者ふたりと加害者グループは背中合わせの状態でテーブルに付いていた。で、何らかの原因で口論となり、ふたりとも刺された、と。
 現場には凶器の包丁がふたつ落ちている。確認はしてないけど、おそらく店のものでしょう。ひとつは柄がなくなっている。
 この時点で俺は柄がなくなっていることを知らなかった。そこからは見えなかったから。
 やじ馬が報道陣の間を通ったりしているときに、カラ〜ンって音がして包丁の柄みたいのが飛んできた。誰かが蹴ったんでしょう。何かな? とは思ったけど気にも留めてなかった。
 したら。
 証拠品だった。ラマ9関係の連中が「これは証拠品だ。血が付いてるでしょ」とか言いながら靴で裏返したりしてるの。
 証拠品でしょ?
 で、よくよく聞いたら何人かは気がついてて、それでも踏んだり蹴ったりしてたらしい。どうしようもないな。結局それがボスの耳に入り、ミーティングだな、だって。怒られるぞぉぉぉ!!
 そんで、警官に証拠品だって報告して、鑑識が確認。
 でも5番っていう番号を置いて写真撮ってるし。距離も測ってるし。
「いや、それはさっきこっちに・・・・・・」
「シッ」
 言いいかけたら黙ってろって。とりあえず指紋も付いてるし重要ではないのかしら。