タイ・チャナって結局なんなんだろうか
17日からタイはデパートが再開した。ただ、タイ政府がしれっと、その朝から「タイ・チャナ」ってのを始めている。タイ・チャナってタイは勝つという意味なんだけども、タイ政府が作った(?)、ウェブサイト上のプラットフォームに商業施設に入ったらチェックインを、出たらチェックアウトをするというもの。
あくまでも、ネット上のプラットフォームなので、アプリとしてダウンロードするものではない。だから、国民の行動を監視するものではないとするけど、電話番号を打ち込むし、いったいなんなんだと、不安になっている人も多いみたいだ。
だいたい、これまでビッグCとかスーパーは検温だけだったのに、急に始めるから、スーパーとかまでやるハメになっているし、銀行とか、小さな小売店でもチェックインを勧め始めている。
これ、面倒なのが、たとえばデパートとかビッグCに入るときにやるならまだいいの。商業施設に入った上に、さらに銀行とか店舗でやらないと行けなかったり。さらに、チェックアウト時はまたウェブサイトを開かないといけない。閉じちゃったら、もう1回、QRスキャンして入ってチェックアウトする。さすがに2回目は電話番号とは打ち込む必要はないけど、結局登録されているじゃん、と。
なんか17日の初日は、タイの報道だと260万人くらいがチェックインしたんだと。そして、チェックアウトが180万人くらいだって。80万人もチェックアウトしていない。そりゃそうよ。わからないんだもの、やり方が。
で、なんでやり方がわからないかというと、結局強制なのかどうかわからなくて、商業施設の入り口にQRコードの看板があるし、店員もチェックインしてくださいって言うものの、監視しているわけではない。言っているだけ。見てもいない。だから、やらないで入っても問題ない。
こんなんだから、外に出るときなんかはもっと誰も見ていないから、チェックアウトのタイミングがわからないし、どこをどう押すのかも説明ないし。
結局、タイ・チャナってなんなんだろうか。感染が確認できたときにそこにいたかいないかがわかりやすいというのはあるけど、チェックアウトしていない80万人も初日だけでいるわけだし、どうするのよ、と。
追跡もできないし、意味ないのではないか。まあ、それがタイのやり方って言えばそれまでだけどもね。タイらしいというか。とにかくやってみて、ダメだったら、いいか、みたいな。そもそも高齢者とか幼児とかどうするんだって話だし。タイで使えるSIMもない外国人は? とか。そのあたりもザルっていうか。
まあ、使えない人には電話番号とかを帳簿に書けばいいらしいけど。でも、オレが行った商業施設はそんな帳簿だってなかったし。ホント、どうなっているんだか。