ありがたみがなくなったな
ラオスに初めて行ったのはたぶん2004年だと思う。当時はまだ川沿いの道の前に公園なんてなくて、メコン河がホント、道路の真ん前まで流れていた。夜も20時を過ぎたらだいぶ暗くなった。バーなんてなかったもの。
そのあとずっと行ってなくて、ライターになって取材で行った。それが2011年だったかな。衝撃だったな、あの変化に。全然違う場所になってた。
最初に行ったときに飲んだかどうか、全然憶えていないが、ラオスに行ったらビアラオでしょう。ラオスの産業なんてビールとコーヒーと電気くらいと言われていたし、それくらいビアラオは重要なのだ。
オレなんかはそこまでグルメで、違いがわかる男ではない。だから、ビアラオがほかの国のビールと比較してどれくらいおいしいのか、そうではないのかってのは語れない。でも、ビールと女は地元がいい、という持論があるので、やっぱりラオスに行ったら、ビアラオでしょうが。
ところが、ここのところ、ビアラオは普通にタイのコンビニに置かれるようになった。バンコクのセブンイレブンとか、普通にビアラオと、ビアラオの黒がある。さすがにプレミアムのゴールドラベルはないはずだけど。いつの間にかラインナップに普通に並んでいる。ただ、高いけどね。ラオスはベトナムと同じで、コンビニならコーラとかとそんなに変わらない値段で買える。でもタイは酒税とかが高いので、タイのビールよりちょっと高い。
ここのところ、ビールの銘柄が増えている。その中にはそのビアラオもそうだし、バドワイザーとかヒィーガルデンとかもコンビニにある。前はちょっと高めの輸入物スーパーにしかなかったのに。
バドワイザーもさ、オレにとってはベトナムで飲むビールだったんだけどな。ベトナムのフーターズ「ブブゼラ」とかでバドワイザーの生を飲むわけ。タイにないビールだ、なんて飲んでたけど。
こうなるとビアラオもバドワイザーもありがたみがなくなるね。いつでも飲めるメリットの方が大きいんだけど、なんかそうじゃないというか。現地で飲むからいいのであって、いつでも買えるのはなんか違うんだよ。
そう考えると、ベトナムはまだ地元ビールがタイにはあまりないからいいけど。ビア・ハノイ、ビア・サイゴンもないから、ベトナム行ったらそこで飲めばいい。
ラオスは大変だ。メコンみたいな名前のビールがある。コンとかナムコンとかそんなんだったかな。白地に青っぽい感じのラベルだったはず。でも、それが大しておいしいビールではない。だから、ラオス行きに対してビール的なメリットがあまりなくなってきたな。タイのコンビニも除けいなことしてくれるぜ。